2024/07/22 更新


革手袋が好きな方は、誰しも困られた事があるのではないでしょうか。

基本、革手袋は(本革・皮革製品)は、専門のクリーニングに出さないと
綺麗に保てないという現実。

革製品は、ご存じのように牛や羊、馬や豚などの動物の皮膚を使って作られる素材生地です。
とてもたくさんの工程を経て製造され、皆さんが触れている「革」となっています。



★革の製造工程 参考サイトは、こちらから★
とてもたくさんの工程をー経て「皮」から「革」へと製品化されていきます。
生き物・動物の皮を使った製品。永く大切に使わないといけないなって
思います。そして、革生地がとても、高額である事にも頷けます。




「革」は、革製品として加工されて、色々な製品となります。
革手袋もその一つですね。

革製品は、新品の時からスタートして、使用者に使われていくうちに、独特の風合いに
変化していきます。

革製品を好んで使う方は、この使用していくうちに変化していく風合いを楽しんで
いる方も多いようです。

特に、カバンや財布など、丁寧に使い続けると、とてもよい風合いが出て、
永く愛用されているというのも、うなづけます。

このように、良くも悪くも革製品については、使い始めると使われる状況に依り
風合いが変わるということは、新品の時と同じ状態を維持するのが、困難な
生地製品とも言えます。


一般的な、「革」製品のお手入れとしては、加工された製品にも依りますが、靴などは
靴墨でベースを作り、ミンクオイルなどの油脂を塗って、お手入れをしますね。

カバンやバックなどは、スエード製品を除き、定期的に高品質のミンクオイルを塗って、
乾燥による硬化を防いだりします。

元々、動物の皮膚が原料なので、潤いと柔らかさを保つために、定期的なお手入れが
必要となります。

生きている人間と違って、皮膚を潤すための、天然オイルとも言われる「皮脂」が
出ることはないので、必然的に補う必要が出てくるということなのです。



さて、これまでぺんぎんが経験してきた革製品。
特に「革手袋」のお手入れについて、ご紹介をしたいと思います。



ぺんぎんが、経験してきた中で、最も悩ませたのが「汚れ落とし」です。

特に、大好きな「黒革手袋」。

色が元々黒なので、汚れが目立たないって思っている人も多いと思いますが、
目立たないからこそ、悪化したときは、手遅れになりがちなんです。



★皮脂の汚れ★

これが、一番革の風合いを悪くします。

女性用の革製バックなどは、特に判りやすいですが、人間の皮脂が付くと、その部分の
艶やかさが欠けるため、直ぐ丁寧にマイクロファイバーなど、革専用のクリーニングクロスで
拭かないと皮脂がこびりつき、高級な風合いを損ねてしまいます。
最悪、そこからカビが発生して、二度と使えない物になってしまいます。

革手袋の場合、皮脂の汚れは即、触感として現れます。

新品の時の、触感じゃなくなった・・・・・・・なんて、密かに悲しんでいる人も結構多いと
思います。
ぺんぎんも、その一人であります。

新品の時の触感がたまらなく好きな時には、同じ革手袋を最低でも3双は購入して
ストックしていました。

特に上質な、なめし処理がされている牛革の手袋は、その質感・触感はとろけるような
感じとその革に潜む、甘い芳香がたまりません。
新品の時にしか味わえない、贅沢な時間を過ごす事が出来ました。

ちょっと話が、横ずれしましたが・・・・

皮脂による革の風合いの劣化は、羊革の手袋が一番影響を受けます。

何故なら、よい品質の羊革手袋ほど、肌理が細かく上質な、なめし革に
仕上げられているからです。

そして、この上質な革を使っている革手袋こそ、一番お手入れが厄介なんです。
そう。人の皮脂が、すごく付着しやすいのが羊革なんです。


人間の皮脂は、それそのものは、人間自身の皮膚の潤いを保つ意味で、とても
重要なものですが、必要以上の余分なものが、皮膚の外へ出て来ます。
もちろん、これが人間自身の皮膚の保湿などにも貢献していて、若々しさを保つ
要因でもありますが、同時に外気によるミクロな塵を含む汚れの要素や外的な
雑菌などからの保護も兼ねています。

そういった、バリア的要素の皮脂は、多かれ少なかれ身体全体にあります。

手袋遊びも、人によって色々だと思いますが、手袋の手で身体に触れる時点で
このバリア的要素の皮脂が、革手袋の表面に付着するわけです。


人間の皮脂は、皮膚の表面を覆うと外的ミクロな汚れや雑菌から皮膚を守りますが
その汚れがそのまま、革手袋に付着するわけです。
そのまま、放置しておくとこの皮脂の汚れが最悪、悪臭の原因(雑菌等による)になったり、
革そのものを最終的に、痛めてしまいます。

さらに、皮脂だけではなく、他の水分要素が加わると(股間からの乳液とか)
ちょっと放置しただけで、乾燥しながらカビの温床になり、革手袋が寿命となります。

正直、白い乳液が噴き出した快楽のあと、手袋に付着した乳液を適当にティッシュなどで
拭き取ってそのままにすると、気がついたら白カビが生えて、その部分が硬化していた
なんて事、ありましたよ。


革手袋の皮脂付着の除去と簡易的な、革手袋のクリーニングについて、
良い方法がありますので、ご紹介します。

それは、これです!




写真は、一例ですが私は、このシリーズを使っています。


ドラックストアや、コンビニでよく見かける、ボディーペーパですが、これを使って
革手袋を拭きます。

簡易クリーニングなので、表革のみのクリーニングになります。

多少、水分は含んでいますが、革を硬化させるほどでは、ありません。
人間の皮膚の汚れや皮脂を適度に取ってくれるものなので、当然革製品に
使っても同等の革表面の皮脂を含む汚れ落としが出来ます。

しかも、ぺんぎんが使っている上記の製品は、パッケージに書かれているように、
汚れに含まれる雑菌を殺菌してくれます。

色々試してみましたが、まず牛革の手袋には、ベストマッチです。
また、羊革の風合いも大きく損ねることなく、皮脂の脱脂が出来ます。
付着した皮脂の除去を行っても、手袋本来の油分は損なわれるケースは少ないので
革が堅くなったりすることはなかったです。

最初使った時は、「あれ?!色落ちした??」と、勘違いするぐらい、ボディーペーパーに
黒みがかった汚れが付着しました。

黒革だから、元々汚れが目立たないからだと思います。

あまりテストして見ていませんが、カラー系のライダーグローブなどは、汚れが
割に見えやすいと思うので、クリーナー効果がはっきり判るかも知れません。



かなり前の話ですが、「白い革手袋が大好き」っていう方と、メールでお話しをしたことが
あります。

白サテンの手袋が好きな方に共通するなぁ~って思いましたが、白革手袋の手で、
身体をまさぐられて犯される妄想に、すごく萌えるという方でしたが、白革手袋を
使ううちに、だんだんと汚れてきて白色が黒ずんでくすんでしまったり、触感が悪く
なったりとお悩みでした。

当時、ボディーペーパは販売されておらず、また洗う事すら出来なかった頃なので
よいお話しをする事は、出来ませんでした。



ボディーペーパーですが、実際にはじめて使うときは、目立たないところを使って、
テストしてからにしましょう。

まれに、革の種類やなめし方に依っては、顕著に色落ちや大きく質感が変わるケースは
ゼロではありません。
少なからず、アルコールが含有しているので、注意が必要です。

デイリーの簡単なお手入れとしては、非常に有効でしたのでぺんぎんは、
愛用しています。





★汚れ度がひどい場合/全く手入れしていないケース


適切なお手入れをしていない革手袋の場合、色々な事が起こります。

例えば。。。。。。。


・手袋を外すと、手に異臭が残る。(長期使用のビンテージ物で顕著に出る)

・革がなんとなく、固い感じがする。

・革本来のものではない「臭い」(場合に依っては、不快な悪臭的臭い)がする。

・黒革手袋が、全体的に白っぽい感じになっている。

・明らかに「カビ」が生えている。またその部分の革が硬化している。



状態にも依存しますが、かなりやばい状態だと思います。

ぺんぎんの経験では、高級な子羊革で作られたブランド物の革手袋などは
とても環境に影響されるので、細かなお手入れをしていないと、悲しい事態と
なります。

上から順番に程度の良い順から、最悪の状況までを順に記しました。
実際に、ぺんぎんが経験した事象です。



「手袋を外すと、手に異臭が残る。(長期使用のビンテージ物で顕著に出る)」

これは、夏場や長時間手袋を填めていた場合に起こります。手袋着用者と手袋の
フィット状況にも依存しますが、長期間同じ手袋を使用して遊んでいる場合など。
手汗や手の平に出る皮脂が重なり、雑菌が増殖して臭いに繋がるケースです。

予防としては、手袋遊びが終わった後、蒸れた手袋の内側を乾燥させる。
乾燥剤を入れて保管するなどをすると、かなり軽減されます。
ただ、臭気が出てからでは、手遅れです。
最悪、手袋の内側で「カビ」が発生している可能性もあります。



「革がなんとなく、固い感じがする。」

革の種類や革の厚みなどの考慮が必要ですが、女性用のファッション手袋など
比較的薄手の革で、このような事があれば、ぺんぎんの経験だと革手袋の表皮に
外見では判断しにくい、「カビ」が発生しているケースや、股間の乳液が付着した
状態で放置もしくは、ティッシュで拭いただけで放置の場合、水分による革の変質硬化が
考えられます。

乳液付着のまま放置のケースだと、カビが出始めて革が硬化しはじめている事も
考えられます。

本来なら、この時点で革手袋は残念ながら「寿命」です。
ただ、程度によっては、後記する「革手袋の洗浄」で、ある程度の復活は出来るかも
知れません。



「黒革手袋が、全体的に白っぽい感じになっている。」

長期間の手袋プレイで、革手袋自体のお手入れを行っていなかった場合に
起こる現象の一つです。

手袋全体に、「白カビ」が発生している可能性が高いです。
革の種類や、特に厚みに依っては、固く感じなかったり、汚れの状態に依っては
表面全体が白カビの発生で、白っぽくなる事があります。

革質に依っては、革の油分が抜けてしまい、劣化が進んでいるだけという事も
あります。
いずれにしても、良い状態ではありません。



「明らかに「カビ」が生えている。またその部分の革が硬化している。」

この状態に至ると、「手遅れ」としか、言いようがありません。

バイクに乗っていた頃、雨で濡れたライディンググローブの乾燥処置がちゃんと
出来なくて、革の硬化やカビ化で、何双の革手袋を駄目にしてしまったか・・・・
後悔あとを立たずです。

同じような事が、手袋遊びの手袋でも起こります。

最近のアダルト映像でも見かけますが、黒革の長手袋をはめた女性が、ためらいもなく
革手袋の手にローションをたっぷりと取り、男性の股間を犯すシーンがありますが、
すごく、気持ち的には判るんです。される方は、かなり気持ちいい。

股間だけではなく他の所も、すごくいい!経験しているので、すごくわかります。が、
こういう遊びをしたあと革の硬化と、行為を行ったあとの革手袋の処置、乾燥方法を
間違えると、ほぼ確実にカビの温床となり、革手袋が「寿命」となります。


革手袋に関しては、水分と各種汚れが、大敵である事はお判り頂けたと思います。
長年、手袋遊びをしていると、色々な失敗を含め、たくさんの経験もしてきました。



7年前ぐらいでしょうか。
なんと、革手袋を水洗いしても良い洗剤に出会いました。


本来、前記したように、革製品は専門のクリーニングに出してクリーニングしないと
駄目だという概念がありました。
クリーニングに出すこと自体もハードルが高く、料金もビックリするくらい高額だった
ので、実際にクリーニングに出したことがありません。

しかし、この革製品を自宅で、しかも水洗いできるという画期的な方法には、
目からウロコでした。


実際の製品が、これです。




以前、LLG-HPでも紹介したことがあったかと思いますが、意外と知られていない事もあるので
改めてご紹介します。

「LEATHER WASH EX」です。

以前は、専用のサイトのみで販売されていたのですが、現在は色々なネットショップが商品を
取り扱っているので、入手しやすくなっています。




よく利用している販売サイト
★Amazonの場合はこちら★



初期の頃は、アメリカからの輸入品で類似品があり、それをぺんぎんも利用していたのですが、
日本国内でも、上記の製品が売られていることを知り、それからはこの革専用洗剤を利用して
います。

現在では、アメリカ製のレザーウォッシュを販売していた日本サイトは閉鎖されているため
現在は、LEATGER WASH EX を購入する選択肢しか、ありません。


白カビと革の硬化については、その度合いと洗浄前のカビ落としのやり方次第にはなりますが
革手袋をかなり、復活させることが出来ます。(痛んだ度合いに依ります。駄目な事もあります)



この商品の良い点

・説明書通りに使用すれば、革の洗浄力はかなり優れている。

・本来、水分にさらされた革は、乾燥時に革が縮み固くなりますが、柔軟仕上げ剤の効力で
革が固くならない。

・手洗いすれば、手袋の内側に潜む汚れも、臭いも、かなり落とす事が出来る。

・柔軟仕上げ剤が、かなり良い。乾燥した後、必要以上にミンクオイルを使わずにすむ。
あくまでも、革の素性状態を見て判断が必要。

・柔軟剤がかなり利くので、乾燥後の触感は、かなりしっとり感が出る。



この商品の課題点

・革の性質上、新品のような風合いには戻せない。

・革の風合いを大きく変えるので、良くも悪くも別物の風合いになるので要注意。





ぺんぎんのオススメ「お手入れアイテム」をご紹介させて、頂きました。
参考になれば、幸です。

あくまでも、ぺんぎんの主観に依る物ですので、実際にやってみるときには
自己責任で行って下さいね。




革に関する参考サイトのご紹介
良い参考サイトがあれば、随時追加していきたいと思います。


知っておきたい革製品のお手入れ方法


革のお手入れ方法とケアアイテムの選び方


革の寿命が5年のびる。本当に革のことを考えたお手入れ方法


手袋製造メーカーさん 「KURODA」のサイト

https://www.kuroda.co.jp/maintenance_gloves



メーカーさんの推奨する、革手袋のお手入れ方法。
とても、勉強になります。




革のお手入れアイテムなどご紹介

★ ミンクオイル編 ★

実際の所、商品の数が多すぎて、価格もさまざま。選ぶのも買って試して見ないと
判らないのが現状。
インターネットの情報から、チャットGPTがはじき出したミンクオイルの推奨銘柄。





https://www.collonil.jp/

コロニルはドイツの老舗ブランドで、高品質な革製品のケア用品を提供しています。
ミンクオイルも例外ではなく、保湿効果が高く、革を柔らかく保つのに適しています。





https://columbus-shop.com/item-detail/1053062

日本国内メーカー「コロンブス」社製品。 ブートブラック(Boot Black)ミンクオイル

日本のブランドで、革靴のケア用品で知られていますが、革手袋にも使えます。
品質が高く、革のツヤと柔軟性を保つのに役立ちます。